髪の老化とホルモンは深い関係にあります。
抜け毛や薄毛の原因のひとつに、男性ホルモンが作り出す物質が影響している為です。
以下の様なサインがある方は特に注意が必要です。
勿論、女性であっても男性ホルモンが分泌されていますので、注意した方が良いでしょう。
◇抜け毛や薄毛が気になり、髪の毛にコシが無く細くなった
◇頭皮が皮脂でベタついて油っぽい
◇髪の毛は薄くなったのに、ヒゲや体毛が濃くなった
◇月経周期が乱れがち、もしくは閉経した
男性ホルモンの一種である「テストステロン(TS)」が作り出す「ジヒドロテストステロン(DHT)」
という物質は、髪の毛の成長に不可欠な毛根を萎縮させてしまい、髪に悪影響を及ぼして
抜け毛を増やしてしまいます。
実はこの「ジヒドロテストステロン(DHT)」は、毛髪の成長に関係する「毛乳頭細胞」に働きかけて
髭や体毛を太く長く、濃くする働きも持っているのです。
髪の毛の寿命(ヘアサイクル)は2〜6年で髪の毛の80〜90%がほぼ大人になった状態にあり、
残りの10%〜20%が生まれたての状態にあります。
しかし、男性ホルモンや加齢によって髪の毛の再生能力が落ちますと、髪の毛の寿命(ヘアサイクル)が
短くなり、充分に成長せずにハリやコシ、ツヤのない未成長の状態のままで一生を終えてしまう
髪の毛の割合が増え、髪の毛のボリュームも減り、髪質も低下します。
女性の場合、月経周期に合わせて女性ホルモンがきちんと分泌されていれば、
女性ホルモンには髪の毛を育てる働きがある為問題ないですが、月経周期が乱れたり
閉経している人は、男性ホルモンの影響を受けやすいので注意が必要です。
◆薄毛、抜け毛など髪の毛の老化を改善する2つの治療薬
男性型脱毛症治療薬「プロペシア」と髪の毛の成長を促進する「ミノキシジル」が
注目の治療薬です。
男性ホルモンが毛根にダメージを与えないようにブロックする薬が「プロペシア(フィナステリド)」で
男性ホルモンによるだんせいがた脱毛症(AGA)の治療薬として世界中で販売されています。
「プロペシア(ファナステリド)」は医者の指示に従って処方箋をもらって入手する飲み薬です。
ただ、脱毛が進み過ぎますとプロペシアの効果が実感しにくくなりますので、
髪の毛の老化が気になり始めたら、早めに皮膚科や美容皮膚科の医師に相談した方が良いでしょう。
「ミノキシジル」は髪の毛根にある毛母細胞に働きかけ、細胞分裂を活発にして髪の毛の成長を促します。
頭皮に塗る育毛剤が多く、市販薬としてドラッグでも購入出来ますが、専門のクリニックでは
市販薬よりも成分の濃い育毛剤が処方されます。
ミノキシジルは男性型脱毛症(AGA)は勿論、女性の脱毛治療にも用いられています。
頭皮の血行を促す漢方成分を含んだ育毛剤もドラッグで販売されています。
薄毛や髪の毛の老化対策のビギナーは、日頃馴染みのある漢方成分が配合された
育毛剤から始めてみるのもいいかもしれません。